きょうは父の日
2021.6.26
今年の列島、梅雨入りが西日本は平年より三週間も早いのに、東日本はなかなか宣言がでず、やきもきさせられる梅雨入りでした。コロナ禍も一年半におよび、最近は雨雲を見上げながら「雨よ、降るのはいいが、ついでにコロナウイルスも洗い流してくれないか」などと愚にもつかないことを呟いてしまいます。
時々テレビから流れるコマーシャルソングが心地よく耳に入って来ます。娘の成長を撮り続けたビデオがスクリーンに。聞こえて来る八代亜紀さんの歌声。何かしみじみとしコロナ禍の我慢の日々が救われたような気持ちになります。
五十代女性の手記を紹介しましょう。「昔、お転婆だった私がいたずらをして帰ると、玄関で恐い顔をして待っていた父、しばらく家に入れてもらえなかった。でも母親とは違う形で愛情もたくさんくれました。休みの日など機嫌が良いと散歩に連れていってくれます。帰りに寄る駄菓子屋さんで
「好きなものを買っていいよ」と言ってくれた父のまなざし。大きな手でくれる百円玉の感触が残っています。初めてお付き合いをしていた人を紹介した日、顔をこわばらせ何とも複雑な顔をしていた父。その父も既に八十歳を超え、背中には老人の哀愁がただよっています」と綴られていました。
娘というものは、いくつになっても父親にとって特別なもの。何を言われても腹が立たない、何を言われても苦笑して許してしまう。それが父親の喜びであり矜持でもあると言ったら大げさでしょうか。
「お父さん!あの時はごめんね。父さんの私を見る目がうざくていつも反発ばかりしていた。でも今、私も人の親になって父さんの優しい気持がよくわかるよ。ありがとう」。こんな声があちこちから聞こえてきます。
年寄れど 娘は娘 父の春(立子)
『ひとりの父親は百人の教師にまさる』
いつも見えない所で私たちを力強く支えてくれるお父さんに
感謝の心を伝えたいと思います。
きょうは父の日「父さん!パパ!いつもありがとう。いつまでも元気でね」。