きょうは父の日

2024.6.16

雨の滴をもらい紫陽花が艶やかにその姿を見せています。紫陽花の花言葉は…色々ありますが、父の日だけに「寛容」がぴったりです。 

改めまして、日頃は読売新聞をご愛読いただき誠にありがとうございます。 

六月から連想する言葉は…潤うとか濡れそぼつ、温めるなど、やはり梅雨にまつわる言葉が浮かんできます。 

自宅近くのお蕎麦屋さんで二つの額に目がとまりました。一つは『親父の小言』です。「義理は欠かすな」、「大酒は飲むな」や「泣きごとは言うな」等々、耳の痛い叱責が飛んできます。その隣りには『つもり違い十ヶ条』が。「深いつもりで浅いのが教養」、「厚いつもりで薄いのが人情」、厳しいところでは「あるつもりでないのが根性」など父親から思い上がるなよと言われているようです。 

昭和の時代までは、父親といえば怖い、近寄り難いなど威厳の代名詞のようでしたが、平成、令和と時代が進むにつれ、そのイメージはどんどん変わってきているようです。 

中学二年生のA君がお父さんへの思いを綴ってくれました。 

僕のお父さんは、タクシーの運転手をしています。夜が中心の仕事なので、普段はすれ違いが多くなります。それでも明け番の日など気が向くと、僕と散歩をしてくれます。そこでは男同士の会話が生まれるのです。「お父さんは、どうしてお母さんと結婚したの?」と聞くと、「そうだなぁ…お父さんにはないものをたくさん持っているんだよ、お母さんは。でもこれは内緒だぞ(笑)」などと。 

このあいだは、「父さん!人は何の為に生きるんだろうね?」と超まじめな質問をしたら、「ずいぶん難しいことを聞くなぁ…おまえは人から『ありがとう』と礼を言われたことあるだろう?人の為に何かを一生懸命する。人間って人の役に立つ為に生きてるんじゃないかな」。そう言うお父さんが大きく見えました。 

すてきな父子ですね。二人が会話する様子から「一人の父親は百人の教師にまさる」という言葉を思い出しました。母の日にくらべてちょっぴり控えめな父の日ですが、だからこそ父親の重みが一層伝わってきます。 

きょうは父の日。日頃のお父さんの優しさと頑張りに花束を添え感謝の気持ちを言葉にしたいと思います。

 「おやじさん! 父さん! パパ! いつもありがとう、いつまでも元気でね」。
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