年の瀬にあたって

2022.師走

  色あざやかな紅(黄)葉で私たちの目を楽しませてくれたもみじも銀杏も、今はすっかり葉っぱを落とし、冬装備完了といったところです。
 

  今年も読売新聞をご愛読いただき誠にありがとうございました。
 

  令和四年は皆様にとってどんな年だったでしょうか。「初孫が生まれてねぇ…」、「息子が結婚してくれ、ホッとしています」かと思うと「尊敬する先輩が二人も亡くなってしまい、世の無常を感じています」など悲喜こもごも色々な声が聞こえてきます。
 

  二月末にはロシアがウクライナに侵攻した。平和な日本に長いこと暮らしていると及びもつかないことですが、これが厳しい国際社会の現実なんですね。ウクライナの悲劇は決して他人事ではありません。
 

  四月には北海道知床で遊覧船が沈没し、多くの尊い人命が奪われました。ところが、その後の社長会見は余りにも誠意がなく、これでは「亡くなった方々の無念は…」とやるせなくなるばかりです。
 

  七月八日、「安倍元首相撃たれる」の悲報はあまりにもショッキングでした。治安のいいはずの日本でどうして? 喪失感がつのります。
 円安による値上げラッシュや出口の見えないコロナ禍、度重なる自然災害など今年も不安の種は尽きなかったようです。
 

  それでも、明るい元気の出るニュースもたくさんありました。大谷翔平選手の大リーグの歴史を次々とぬり変えていく驚異的活躍と村上宗隆選手の神がかり的活躍は、今でも興奮が蘇ってきます。そして締めは何といっても、遠くドーハの地でのサムライたちの大熱闘です。心から「感動をありがとう」と言います。
 

  さらにスポーツだけでなく、実業の世界でも芸術の世界でも多くの若者が、今年も活躍してくれました。
 

  日本の将来に何かと悲観論を耳にすることが多いようですが、彼らの活躍に接するたびに
「まだまだ日本は捨てたものじゃないぞ」と勇気がわいてきます。
 

  令和四年もいよいよ残りわずかとなって参りました。今年を振り返りながら大掃除をしてお正月の準備。大晦日は、紅白歌合戦を観て除夜の鐘を聞く。
お正月は、箱根路をひた走る若者たちに声援を送る。やはり
日本っていいですね。
 

  皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
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