きょうは父の日

2022.6.19

 梅雨の晴れ間に陽光を浴びて紫陽花が美しく花をつけていました。
 
 いつも読売新聞をご愛読いただき誠にありがとうございます。
 

 のっけからサラリーマン川柳で失礼します。『会社へは 来るなと上司 行けと妻』『我が家では 最強スクラム 妻・娘』ー何ともお父さん、いじられ放題ですね(笑)。
 

 今年の大型連休は、三年ぶりに行動制限もなく行楽地は大いに賑わいました。どこでもお父さんが大活躍で、バーベキューでは汗びっしょりになりながら肉を焼くお父さん。子供にせがまれ肩ぐるまをするパパ…。久しぶりに家族を連れ帰省したAさんは、八十歳になる父親と酒を酌み交わしながら、改めてその器の大きさに触れ「五十になったとはいえ、俺はまだまだおやじには及ばないな」と感じたそうです。
 

 四十歳のKさんは、シングルファザーとして二人のお子さんを育てている。最近Kさんは母の日に十二歳になるお嬢さんから手紙をもらいました。「パパ、いつもママの役目まで果たしてくれてありがとう。パパ、好きな人がいるのでしょう? そんなに悩まなくてもいいよ。弟も私も賛成だよ。きょうはパパに感謝して二人から○を二つあげます。だからきょうのははの日は、ぱぱの日です」。
 

 母親が生きていく為の愛情や感謝を子供達に伝えるとすれば、父親は社会に向き合う姿勢や根本的価値を教える。この二つの役割にきょうも奮闘しているKさんに「あっぱれ」を差し上げましょう。
 

 連日報道されるウクライナの悲劇。国外に避難する家族と祖国の為に戦いに出るお父さん。別れの時、父親にすがって泣きじゃくる幼子。あまりにも辛い光景です。今はただ「無事に坊やの所に帰ってきてくださいね」と祈るばかりです。
 

 戦地へ赴くお父さんもいれば、日本で家族の為に一生懸命働くお父さんも
いる。いつでもどこでもお父さんの目方は、やはり重量級です。
 

 きょうは「父の日」。いつもはなかなか言えない感謝の気持ちを
伝えたいと思います。
 「おやじさん、父さん、パパ! いつもありがとう。
いつまでも元気でね」。
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